医療法人社団 松下会 白庭病院
事務長 藤村 和也 様
総務経理課 係長 古谷 優太 様
2008年開院の白庭病院は、照明に関して電気料金高騰への対策、管球切れに伴う交換の手間やコスト削減などの課題を抱えていた。同院はこうした課題解決のため、2022年12月、アルファエネシアの「病院向けLEDレンタルサービス」の導入を決定。2023年4月より使用を開始した。同サービスは、大幅な電気料金削減が期待でき、初期費用0円、レンタル期間中の保守費用無料、レンタル期間後の無償譲渡などの特徴を持つ。また、全国の病院で4万床以上の導入実績がある。
■病院向けの高品質、手厚いサポート
豊富な実績による安心感が決め手
医療法人社団 松下会 白庭病院 事務長の藤村 和也氏は導入の経緯を次のように振り返る。
「初期費用がかからず、電気料金削減分で月々のレンタル料金をまかなえると聞いていましたが、2022年9月、初めてアルファエネシアさんに来訪いただき説明を受けました。サービスの仕組みに納得するとともに、実際の製品を見せていただくことで、チラつきの少なさなど病院向けならではの高品質を実感しました」。
その後アルファエネシアによって綿密な調査が行われ、10月には詳細な数量表とシミュレーションが提出された。
院内の場所ごとの照明器具の点数、種類、点灯時間、消費電力、電気料金がまとめられ、LEDに交換した際の電気使用量、電気料金削減効果を試算として提出。同院は競合他社にも見積りを依頼したが、そこまで綿密なシミュレーションを提出した会社はなかった。正確で詳細な提案により、理事会での説明もスムーズに行うことができた。
2022年12月末、アルファエネシアのサービス導入が決定。電気料金および管球交換の手間・コスト削減に加え、前述の調査を基にした数量表、精緻な試算の提案、製品の品質の高さが決め手となった。
アルファエネシアが独自に開発したLED照明機器「MiMAMO(ミマモ)」は目の疲れや頭痛など体調不良の原因になり得るチラつき(フリッカー)を抑え、日本の安全基準や米国電気電子学会(IEEE)の「生物学的影響を防止するレベル」推奨値をクリア。フリッカー率3.33%以下を達成している。また、医療機器など精密機器へ影響を与える電磁波を抑え、国際規格に適合※するとともに、独自設計により、まぶしさを低減している。
「レンタル期間中、万一問題が生じた場合、無償で対応していただけること、レンタル期間終了後も保守を延長できるオプションが用意されているなど導入にあたっての不安を解消することができました。また、アルファエネシアさんの全国の病院での豊富な導入実績とその経験に基づく総合力により、安心して導入することができました」(藤村氏)。
※不要電磁波の許容値と測定法を定める国際委員会CISPRの規格。
CISPR11(産業、科学、医療機器に関する規格)/15(照明装置に関する規格)/32(情報技術装置に関する規格)に適合している。
■スピーディーで安全な工事
収支改善、院内環境向上を実現
2023年3月7日より工事が開始され3月末に3189点のLED化が完了した。
工事について、医療法人社団 松下会 白庭病院 総務経理課 係長の古谷 優太氏は次のように話す。
「詳細な工程表に基づき、アルファエネシアさんの工事担当者、工事業者の方、病院の現場スタッフとしっかり情報共有を行って進めていきました。特にコロナ病棟での工事では感染対策に細心の注意を払いながら、少人数・短時間で完了させることができました。病室は患者様が不在の時間帯、外来は週末に工事を行うなど、場所に合わせて臨機応変に進めました。アルファエネシアさんも工事業者さんも経験豊富なため、トラブルもなくスピーディーに工事を完了させることができました」。
LED導入によってどのような成果が生じているのだろうか?
導入から日が浅いため詳細な数字は出ていないが、昨年前月比で電気料金は確実に削減されている。5年間のレンタル期間終了後、LED器具は無償譲渡される。LEDランプの寿命は約40000時間あるため、レンタル期間後も安心して使い続けることができ、長期間でさらなる収支改善効果が期待できる。
LED導入前は多い日で3、4件あった管球の交換作業がなくなり、交換の手間や交換用の管球購入・保管コストも削減。特に病室での交換作業に時間と労力がかかっていたが、その負担がなくなったため、担当の職員は他の作業に時間を割けるようになった。
「患者さんや来院者から『院内全体が明るくなって居心地がいい』『気持ちまで明るくなった』という声が上がっています。職員からも『文字が読みやすくなった』『作業効率が向上した』と好評です。特に床がキレイに見えるようになり、院内の雰囲気が向上しました」(古谷氏)。
藤村氏は今回のLED導入について「アルファエネシアさんの製品やアフターサービス、病院運営に影響を与えない工事などトータルサポートによって、不安なくスムーズに導入することができました。いたずらにLEDへの交換を勧めるのではなく、必要のない場所は交換せずそのままにするなど、こちらに寄り添った提案を行っていただきました。電気料金が高騰を続けているため、LEDへの交換は早ければ早いほど効果が大きいと感じています。今回は照明環境の向上を実現しましたが、今後もAIなど新しい価値あるものを積極的に取り入れることで、職員の満足度と患者様の満足度を向上させていきたいですね」と語った。
取材先:白庭病院(奈良県生駒市)
医療法人社団 松下会(奈良県生駒市)は、急性期医療を提供する白庭病院(一般病棟100床、地域包括ケア病棟50床)、回復期リハビリテーションに特化した東生駒病院(121床)で診療を行っている。さらに介護老人保健施設、有料老人ホーム、訪問リハビリテーション、訪問看護ステーション、訪問介護ステーション、居宅介護支援事業所、生駒市地域包括支援センターを運営。同法人内で切れ目のない医療・介護サービスを提供するとともに、地域の医療機関、介護施設と緊密に協力することで、地域包括ケアシステムの構築に貢献し続けている。
白庭病院は救急病院としての受け入れ態勢を備えるとともに、地域の「かかりつけ医」との連携を深め、経験豊かな医師、最新の設備・技術を用いた安心安全の医療を気軽に受けることのできる「断らない病院」、「面倒見のいい病院」を目指している。
LED化で電気料金はいくら下がるのか?
試算を出してみませんか<現地調査無料>
↓