医療法人 宝美会
理事長 牧野 一政 様

医療法人 宝美会は電気料金の削減と電球交換のための作業負担軽減、今後入手が困難になる蛍光灯・水銀灯からの置き換えを目的に、LED照明の導入を検討していた。その際、最大のネックとなったのは初期費用だった。総合青山病院、豊川青山病院・豊川青山介護医療院の照明器具は合計約7500点。それらをすべてLEDに交換しようとすると数千万円の初期コストがかかってしまう。また、品質や安全性、明るさやまぶしさなどの点も懸案事項だった。2021年4月、コンサルティング会社の日本経営からアルファエネシアを紹介され、サービス説明を受けた。

■病院向けの品質・安全性
丁寧な対応による「安心感」

「初期費用『0円』というのは、経営上非常に大きなメリットでした。また、病院向けとして製品の安全性と品質に徹底的にこだわっている点に感銘を受けました」（牧野様）。

アルファエネシア独自開発のLED照明機器「MiMAMO（ミマモ）」は目の疲れや体調不良の原因になり得るチラつき（フリッカー）を抑え、日本の安全基準や米国電気電子学会＜IEEE＞の「生物学的影響を防止するレベル」推奨値をクリア。また、医用テレメーターなど精密機器へ影響を与える電磁波を抑え、国際規格に適合している。さらに独自設計によって、まぶしさを低減。自社製品のため、メーカーからの製品供給が途絶える心配もない。

「交換点数も多いため、導入後に『こんなはずではなかった』では済まされません。そうした点へのアルファエネシアさんの対応は非常に丁寧でした。

全館のすべての部屋を現場で詳細に確認し、デモ機をつけて実際の明るさ、色調を医師、看護師などと一緒に検証していきました。また、既に同サービスを導入している病院への視察もセッティングしていただき、実際に利用している方々からお話が聞けたことも安心感につながりました」（牧野様）。

導入の決め手となったのは前述の初期費用「0円」、電気料金削減に加え、アルファエネシアの病院での豊富な経験と実績、レンタル期間中の万一の不具合をカバーする品質保証など、工事やアフターメンテナンスも含めた総合的な「安心感」だった。

　2021年11月から豊川青山病院・豊川青山介護医療院の約2500点、総合青山病院約5000点の交換工事が順次開始された。

　経験豊富な工事スタッフによる的確な計画により、工事はスムーズに進行。外来診療のない夜間や休日を上手に活用したり、入院患者への影響を最小限にとどめたりすることで、病院運営にほとんど影響を与えることなく、2022年2月、全館の交換工事が完了した。

■経費削減、院内環境改善など
経営に長期的・多面的メリット

LED導入により、電気料金単価の高騰が続く中、大幅な電気料金の削減が実現した。「換えておいて本当によかった」と牧野様は満足げに話す。

年間のレンタル期間満了後、製品は無償譲渡される。LEDランプは約40,000時間の寿命があるため、その後も長期間使用することができる。その際、レンタル料金がかからなくなるため、電気料金削減分がそのまま収支上プラスとなる。

総合青山病院だけで年間約400件発生していた電球切れによる交換作業もなくなったため、担当者の作業負担が軽減。別の作業により時間を割けるようになったという。また電球切れに備えた在庫保管が不要となり、電球の廃棄費用もなくなった。

LED導入によって院内全体が明るくなり、清潔感がより高まった。職員からは「仕事がしやすくなった」、外来患者からは「待ち時間に雑誌などが見やすくなった」など好意的な反応が上がっている。

心配されたまぶしさについてもほとんど気にならず、苦情は一切出ていない。明るさや色調などを受付、ロビー、病室、廊下、診察室などそれぞれ現場の多職種の意見を聞きながら柔軟に調整したことで、快適な院内環境が実現している。

　「電気料金の削減、省エネを実現できたことはもちろん、患者様や職員からの評価も上々で、結果に非常に満足しています。『病院向けLEDレンタルサービス』は、病院経営に長期的・多面的なメリットをもたらしてくれます」と牧野様は語った。

取材先：医療法人 宝美会 総合青山病院
豊川青山病院・豊川青山介護医療院

医療法人 宝美会（愛知県豊川市）は愛知県豊川市、静岡県湖西市において、複数の病院、介護老人保健施設などを展開し、地域の安心・安全のため、より高いレベルの医療・介護の提供を目指している。

総合青山病院（愛知県豊川市 一般病棟137床、回復期リハビリテーション病棟41床、療養病棟52床）は地域の中核病院として外来部門、手術部門、放射線部門など急性期医療の充実に注力。サイバーナイフをはじめとする最新医療設備の導入・活用によって安全で質の高い医療を提供している。2007年より公益財団法人 日本医療機能評価機構による病院機能評価の認定を受け、2022年6月には3rdG:Ver2.0を取得している。

また、近隣に豊川青山病院（療養病棟113床）・豊川青山介護医療院（入所定員162名）を展開することで急性期から回復期、慢性期、介護まで、切れ目のない総合的なサービスを提供。地域のニーズに応え続けている。

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