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市立敦賀病院

市立敦賀病院
 総務企画課 施設管理係 主査 古跡 渉 様

市立敦賀病院では、電気料金の高騰、照明設備の老朽化、管球交換などメンテナンスに伴うコスト、政府の次世代照明への入れ替え目標、今後予想される蛍光灯の入手困難などの理由から、LED 照明への交換を検討していた。
2022 年8 月、同院はアルファエネシアの「病院向けLEDレンタルサービス」の導入を決定。2023 年2 月より使用を開始した。同サービスは大幅な電気料金の削減が期待でき、初期費用0 円、レンタル期間中の保守費用無料、レンタル期間後の無償譲渡などの特徴を持つ。また、全国の様々な規模の病院で4万床以上の導入実績がある。

 


■高品質な製品、幅広い導入実績
安心の工事など総合力で選定


 

2021年7月、市立敦賀病院はLED導入を視野に入れ、数社のサービス提供会社とコンタクトを取りながら情報収集を進めていた。その際、ダイレクトメールをきっかけにアルファエネシアを知った。

「アルファエネシアさんのオンライン説明会に参加し、調査と見積りをお願いしました」と 施設管理係 係長は話す。

その後、病院の幹部が出席するミーティングでLED 導入を提案。提案が認められたため、病院の新規事業として予算要求を行い、翌年3 月の市議会で承認された。

サービス提供会社の選定は公募型のプロポーザル方式(企画競争入札)で行われた。金額だけでなく、提案された内容や事業のアイデアによって選定する方式で、事業者の持つ知恵やノウハウを共有し、活用することが狙いだ。

院長、副院長、事務局長、看護部長、理事などからなる選定委員会が編成され、2022 年6 月に提案・審査が行われた。採点の結果、同年8月アルファエネシアに決定した。

選定にあたって、最も重視されたのは病院向けならではの高品質だった。アルファエネシアが独自に開発したLED照明機器「MiMAMO(ミマモ)」は目の疲れや頭痛など体調不良の原因になり得るチラつき(フリッカー)を抑え、日本の安全基準や米国電気電子学会(IEEE)の「生物学的影響を防止するレベル」推奨値をクリア。他社製品と比べて圧倒的に優れたフリッカー率3.33%以下を達成している。また、医療機器など精密機器へ影響を与える電磁波を抑え、国際規格に適合※するとともに、独自設計によってまぶしさを低減している。  

「近隣の病院をはじめ医療機関での導入実績が豊富なこと、大幅な経費削減が期待できること、病院運営への影響を最小限にする安全・安心な工事、保証など総合力の高さが決め手となりました」(古跡 様)。

※不要電磁波の許容値と測定法を定める国際委員会CISPRの規格。CISPR11(産業、科学、医療機器に関する規格)/15(照明装置に関する規格)/32(情報技術装置に関する規格)に適合している。 

 


■豊富な経験、柔軟な対応のおかげで、
スムーズに工事を完了させることができた


 

LED への交換工事を2022 年11 月より開始。2023年1月、全館7399点の交換が完了した。市立敦賀病院 総務企画課 施設管理係 主査の古跡 渉様は工事を次のように振り返る。

「アルファエネシアさん、施工業者さんとは事前に施工方法・所用時間などを綿密に打ち合わせました。病室は少人数の作業員で患者様に配慮し、事務室は大人数で一斉に、外来エリアは土日祝日に行うなど、病院運営を止めない的確な工程を組んでいただきました。アルファエネシアさんの豊富な経験、柔軟な対応のおかげで、スムーズに工事を完了させることができました」。

折しも新型コロナウイルス第8 波のピークと重なったため、作業員の感染防止対策も徹底された。

 


■大幅な経費削減効果
余裕ある病院運営が実現


 

2023 年2 月、3 月の電気使用量は、1 月あたり平均64,000kWh 削減されており、その時期の総合単価で計算すると、月あたり約130 万円の電気料金削減となった。電気使用量の削減量は、アルファエネシアが同院に提案していたシミュレーションとほとんど差異のないものとなった。

あくまで試算ではあるが、レンタル期間5 年間では7,800 万円の削減となり、レンタル料金はその半額以下であるため、十分な投資効果が期待できる。

同院では毎年夏場などには最大需要電力の枠を守るため、空調や照明などのこまめな調整を行ってきた。しかし電気使用量が約20%削減されたため、省エネを心がけつつも、今後はより余裕を持った運営を行なえる見込みだ。

「みなさんから病院全体が『とても明るくなった』という感想をいただき、より清潔感が高まったと好評です」(古跡様)。職員からも「作業効率が向上した」「疲れにくい」などの声が多数上がっている。

市立敦賀病院 医療技術部 技師長の川端 直樹氏は「採血管の識別や抗原検査なども最後は人の目で確認しますので、十分な光量があることで、いっそう作業がしやすくなりました」と話す。

今回のLED導入について、「電気使用量削減による経費削減が実現し満足しています。年間約130 万円かかっていた交換用の蛍光灯購入費と管球交換作業もなくなりました。明るくなったことで院内のイメージアップも実現。こうした様々なメリットを導入費用実質0 円で得られたことはとても大きく、導入は早ければ早いほどいいと実感しました。今後、浮いた費用を別の設備投資に回すことで、地域ニーズに合致した、より安全・確実な病院運営につなげていきたいと思います」と語った。

 


取材先:市立敦賀病院(福井県敦賀市)

市立敦賀病院(福井県敦賀市、一般病床330 床、感染症病床2 床)は福井県嶺南地域東部の中核病院として、地域の医療を支え続けている。二次救急医療機関や地域がん診療連携拠点病院など多様な役割を果たすとともに、医療情報システムを導入し継ぎ目のない医療を支援するなど地域包括ケアシステムの一翼を担う。同院は公立病院として、常に適切な医療を提供するため長期的な視野に立ち、健全で持続的な経営の実現を目指している。

 

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