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兵庫県病院局

兵庫県病院局
経営課 副課長 瀧口 直彦 氏

兵庫県病院局は2023年3月、アルファエネシアの「病院・介護施設専門LEDレンタルサービス」の導入を決定。兵庫県立加古川医療センター、兵庫県立ひょうご こころの医療センター、兵庫県立淡路医療センター、兵庫県立尼崎総合医療センターの4病院への導入工事が行われ、2023年8月より使用を開始した。

 同サービスは大幅な電気料金の削減が期待でき、初期費用0円、レンタル期間中の保守費用無料などの特徴を持つ。また、全国の病院・介護施設で40,000床以上の導入実績がある。


 

電気使用量削減でSDGs推進
より良質な医療を提供する

 


 

兵庫県病院局経営課副課長の瀧口直彦氏はアルファエネシアとの出会いを次のように振り返る。

 「2022年7月、日本医療マネジメント学会学術総会でアルファエネシア西野社長のセミナーを聞き、『持続可能な社会を実現するためのLED導入』というメッセージに共感しました。高騰する電気料金への対策もあり、すぐに問い合わせました」。

 アルファエネシアは兵庫県病院局への説明を行い、導入予定の病院に対する現地調査を実施。翌月には電気使用量、コスト削減のシミュレーション、見積りなどを提出した。

 事業者の選定は公平性、透明性、競争性を確保するため、2023年3月プロポーザル(企画提案)方式で実施。各病院の経理責任者をはじめとする審査員が技術面と価格面を点数化して評価し、複数の事業者からアルファエネシアが優先交渉権者として選定された。

 



初期費用0円のレンタル方式
品質、短工期、コスト、安心感


 

導入する際、レンタル方式で初期費用がかからないことも重要だった。兵庫県病院局では直営する医療機関のLED化を進めており、新設された病院や建て替え予定のある病院には既にLEDが導入されるか、導入が建て替え計画に含まれていた。今回導入対象となった加古川医療センター、ひょうご こころの医療センター、淡路医療センター、尼崎総合医療センターの4病院はすぐには建て替えが予定されておらず、しかも規模が大きいためLED導入による電気使用量削減効果が大きい。

 「病院の規模が大きいため、交換する照明器具の数は4病院あわせて約30,000点になります。買い取り方式で導入するとなると、かなりの初期投資が必要です。しかしアルファエネシアのレンタル方式なら初期費用が0円なため負担がかかりません」(瀧口氏)。

 もう一つのポイントは病院向けの高品質だった。アルファエネシアが開発したLED照明機器「MiMAMO(ミマモ)」は人体に影響を与え得るちらつき(フリッカー)を米国電気電子学会(IEEE)の推奨値以下に抑え、医療機器に影響を与える電磁波国際規格をクリア※している。また、自社製品ならではの調達のしやすさによる短工期やコスト面の有利さが高評価だった。

 レンタル期間中の品質保証も、万一の不具合時にも予定外の出費が生じることがないため安心感につながった。

 兵庫県病院局では電気使用量が増加する夏までにLEDの使用を開始したいと考えていた。だが、そのような短期間で導入工事が完了するのか、工事はスムーズに行えるのか、療養環境に影響はないのか、40,000床以上の導入実績はあるものの本当のところはどうなのかなどの不安や疑問が生じていた。そこでアルファエネシアから同社のサービスを導入している県外の公立病院グループの紹介を受け、ヒアリングを実施。その結果、すべての不安が解消され、アルファエネシアの提案の実現可能性が極めて高いことが判明。安心して選定することができた。

 



電気使用量を約40%削減
公立病院への導入ポイント


 

2023年4月末より導入工事が開始され、7月末には4病院合計約30,000点の交換が完了。アルファエネシアは各病院の職員と十分な情報共有を行い、工事工程表を組むなど入念なスケジュール管理で、大きなトラブルもなく、予定通り工事が完了した。

工事方式には使用可能な器具は残しLEDランプのみを交換するバイパス工事方式と器具全体を交換する工事方式があるが、アルファエネシアではバイパス工事方式を採用している。

 LEDを導入した結果、4病院で約40%の電気使用量が削減された。今後大幅な電力コスト縮減が期待できる。

 「LED導入によって病院職員のSDGsや環境への意識を高め、ムダやムラを省いた業務運営を実現できるよう行動変容を促していきます。また、病院としての取り組みを患者さんや地域へと発信していきたい」(瀧口氏)。

 瀧口氏は公立病院にLEDを導入するポイントとして、LEDが人体に与える影響など物理的特性を理解し価格だけで選ばないこと、調査やシミュレーションの精度が高い事業者を選ぶべきことを挙げた。アルファエネシアのシミュレーションと実際の電気使用量削減効果はほぼ一致していた。こうした正確な調査を行うにはスキルと経験が必要となる。

 「今後もSDGsを推進するとともに、エネルギー使用量とコストの削減を良質な医療の提供へとつなげていきます」と瀧口氏は語った。

※不要電磁波の許容値と測定法を定める国際委員会CISPRの規格。CISPR11(産業、科学、医療機器に関する規格)/15(照明装置に関する規格)/32(情報技術装置に関する規格)に適合している。

 

 


 

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