医療法人社団盛翔会 浜松北病院
総務財務部 部長 鈴木 祥仁 様
浜松北病院では照明に関して、電気料金削減、メンテナンス作業の効率化、明るさ向上などの課題を抱えていた。同院はこうした課題解決のため、2022年9月、アルファエネシアの「病院向けLEDレンタルサービス」の導入を決定。 同サービスには大幅な電気料金削減、初期費用0円、レンタル期間中の保守費用無料などの特徴があり、全国の様々な規模の病院で3万床以上の導入実績がある。
■建て替えも視野に入れつつ
収支改善のため導入を決定
2022年6月、このサービスを知った浜松北病院はアルファエネシアに問い合わせ、翌月同社が見積り、シミュレーションを含む最初の提案を行った。数社のサービスを比較検討した中でアルファエネシアのサービスを選んだ理由について、浜松北病院 総務財務部長の鈴木 祥仁氏は次のように語る。
「非常に綿密でわかりやすいシミュレーションを提出していただき、会議にもかけやすかったですね。毎月の電気料金削減分で月額レンタル料金をカバーできること、初期費用がかからない点はもちろんですが、丁寧で柔軟な対応力が大きかった。病院への豊富な導入実績、手厚いアフターサービスもポイントになりました。また、実際に製品を持ち込んでデモを行っていただくことで、病院向けの優れた品質や自社製品ならではのメリットを知ることができました」
アルファエネシアが独自に開発したLED照明機器「MiMAMO（ミマモ）」は目の疲れや頭痛など体調不良の原因になり得るチラつき（フリッカー）を抑え、日本の安全基準や米国電気電子学会（IEEE）の「生物学的影響を防止するレベル」推奨値をクリア。他社製品と比べて圧倒的に優れたフリッカー率3.33%以下を達成している。また、医療機器など精密機器へ影響を与える電磁波を抑え、国際規格に適合※するとともに、独自設計によってまぶしさを低減している。
同院は数年後の建て替えを視野に入れているが、電気料金削減による収支改善建て替え費用の確保に有効なこと、5年間のレンタル期間終了後は無償譲渡され、約40,000時間の寿命を持つLEDはその後も長期間使用できることなどから、2022年9月、理事会で同サービスの導入が決定された。
■大きなトラブルもなく、
円滑に工事を進めることができた
LEDへの交換工事は2022年11月28日から約1カ月かけて行われた。
敷地内の本館、西病棟、北館、管理棟には、約4,000点の照明があるが、約3,000点をLEDに交換。
LEDの色調は、元の照明器具の色調を基本に、昼白色を中心として一部電球色も取り入れた。
工事前にアルファエネシアは全館の電気回路を2日かけて調査するとともに、検査室など超高機能が必要な場所では照明器具とコントローラーの規格が一致するかなど綿密なチェックを行い、万一の事故や機能不全の防止に努めた。
工事にあたっては、アルファエネシアの工事スタッフと鈴木氏、同院施設課のスタッフが話し合い、ち密な工程表を作成。外来エリアは休日を中心に進め、病棟責任者と十分なコミュニケーションをとることで、交換作業に伴う病室のベッド移動などもスムーズに実行。大きなトラブルもなく、円滑に工事を進めることができた。
■電気使用量を約20％削減
職員、患者からの評判も上々
「アルファエネシアさんは病院への導入経験が豊富なため、各部屋の照度基準なども把握されていて、こちらから指示しなくても適切に作業を行ってもらえる安心感がありました。私自身が工事に立ち会い、交換後にその場所が明るすぎる、暗すぎると感じた場合、滅灯してほしい、照明を追加してほしいなどの要望を出しましたが、常に柔軟に迅速に対応していただきました」（鈴木氏）。
2023年1月よりLEDの使用が開始された。交換によってどのような効果が生まれているのだろうか？
電気使用量は前年同月比で約20％削減された。電気料金は上がり続けているため「LEDに交換していなかったら大変なことになっていた」（鈴木氏）とかなりの収支改善効果が出ている。管球の交換作業も激減した。
また、職員や患者さんからも「全館がより明るく、快適になった」「部屋だけでなく、気持ちまで明るくなった」「清潔感が高まった」など好評の声が多数寄せられている。
「LED導入によって大幅な電気使用量削減が実現し、収支改善効果が期待できます。そして病院全体が明るくなり、イメージアップがはかれたことにとても満足しています。アルファエネシアさんには導入検討時も工事中も、こちらからの細かい要望に柔軟にきめ細かくこたえていただきました。様々な情報を共有し、しっかりとコミュニケーションをとれたことが、成功の要因だったと感じています」と鈴木氏は語った
※不要電磁波の許容値と測定法を定める国際委員会CISPRの規格。CISPR11(産業、科学、医療機器に関する規格)/15(照明装置に関する規格)/22（情報技術装置に関する規格）に適合している。
取材先：医療法人社団盛翔会 浜松北病院（静岡県浜松市）
医療法人社団盛翔会 浜松北病院（以下浜松北病院、静岡県浜松市 一般病棟72床、地域包括ケア病棟35床、回復期リハビリテーション病棟32床、医療療養型病棟60床）とともに、訪問看護ステーション大瀬、おおせデイサービスセンター、大瀬介護保険センターなどからなる在宅介護支援グループを運営している。
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